エノテーカ ピンキオーリ誕生のエピソード

2008年08月15日

エノテーカ ピンキオーリ誕生のエピソード -2-

1979年、ワインバーとしてオープンし5年、ビルのオーナーから隣の部屋が開く情報を得

拡張し、フォーマルなレストランへの改装を決意することになり、いよいよアニー夫人もレストランの

シェフとしてデビューする時が来た。想うにイタリアは不思議な国である。イタリアに共通する料理は

パスタとピザぐらいなものであり、共に1800年に開発された近代料理である。

パスタが近代料理?

確かに不思議な話ですが、パスタが料理として認知されたのは1830年頃の話。

ナポリにてトマトのスパゲッティーが、ある郊外の名もない主婦により偶然に出来上がったことに由来する。

さて、リストランテとして新装開店した、エノテーカ ピンキオーリはルネサンスに栄華を極め、イタリア

料理界にローマ時代以来の宮廷料理を大きく前進させ、フランス料理の源をなすメディチ家の料理に

着目をする、当然当時の料理は重すぎるため、現代風にアレンジをしながら、形式は8~10皿のコー

ス料理に仕上げることにした。一皿のボリュームを押さえ、皿数を楽しむ、この手法が当時ポール・ボ

キューズが日本の懐石からヒントを得て考案した、ヌーベル・キュイジーヌと同じ結果を生んだのでし

た。

1981年、早々とエノテーカ ピンキオーリはミシュラン1つ星を獲得。

1983年、ミシュラン2つ星を獲得

この頃すでに類稀なワインコレクションとして、エノテーカ ピンキオーリの名はフィレンツに訪れる旅

行者により世界中に広められてゆきました。

三つ星まであと一息、しかしこれから更なる努力を要することになるのでした。